みなさんこんにちは
2月21日は漱石の日です
文部省が作家・夏目漱石に『文学博士の称号を贈る』
と伝えたのに対し、漱石は「自分には肩書きは必要ない」として、
1911(明治44)年の2月21日に
博士号を辞退する旨を書いた手紙を
時の文部省専門学務局長の福原鐐二郎氏に送ったことに由来するそうです
漱石という名前を付けたのには理由があるそうです
中国の故事に、
「枕石漱水」という詩があります
「流れに漱(くちすす)ぎ石に枕す」と読み、
「俗世間から離れて、川の流れで口をすすいで
石を枕として眠るような引退生活を送りたい」という意味です
中国が晋の時代の孫楚(そんそ)という人が、
友人に「もう隠居したいんだ」という気持ちを伝えるために、
この詩を使って話をしました
しかしなぜか順番を間違えて「漱石枕流」と言ってしまったのです
これだと、
「石で口をすすいで、川の流れを枕として生活をしたい」
という意味になってしまいます
これを聞いた友人は、
「石で口をすすいで川の流れを枕にするとはどんな意味なんだ」
と、尋ねます。
つっこまれた孫楚(そんそ)は
「まちがえた」とは言えずに意地をはります
「石で口をそそぐのは、歯を磨くため
川の流れを枕にするのは水で耳の中を洗うためだよ」と
つまり負け惜しみを言ったのです
漱石枕流には負け惜しみ、頑固者という意味があります
自分のことを変わり者と思っていた漱石は、
これをペンネームにしたと言われています
称号を受け取るにふさわしい人
だから文学博士を送られたのでしょうが
そんな肩書は必要としていない
もっと大事なものがある
肩書きではなく行動であり方を示しているんだといっているようですね